創世機ファミー

2007/07/12   -ゲーム, マジコン, 開発

創世機ファミー(以下、ファミー)はファミコン本体とディスクシステムのRAMアダプタの間に接続し、ファミーに挿入したファミコンカセットのROM内容をディスクシステムのディスクカードに吸い出しするツール。
創世機ファミー

ディスクカードに吸い出したデータは、同社から出ていたディスクデータ改造ツール「トンカチエディタ」を使って「ゼビウス無敵化バージョン」とか「テトリスゲーセン仕様(キャラクタ化け)」などを作成することが出来た。
これでマップは完璧!

※カートリッジ改造はプロアクションロッキー(FC用)[株式会社サイバーガジェット]で同様のことが出来ます。

使用上の注意

カートリッジから吸い出したディスクカードは創世機ファミーが無いと動かすことが出来ません。
自慢をしようとして友達の家にそのディスクカードだけを持っていったりすると、動かない→笑いものになる→イジメられる→のけものにされる→孤独な人生→自殺
と、「いけない!ルナ先生」のチャート通りの道を歩むこともありえるので気を付けよう!
あぶない!

ファミーでROM→QD可能なゲーム一覧

ゲーム名ミラーリング
1942H
10ヤードファイトH
4人打ち麻雀V
Bウイング (ビーウイング)H
F1レースV
アイスクライマーH
アストロロボ SASAV
アーバンチャンピオンV
いっきV
イーアルカンフーV
エキサイトバイクV
エグゼドエグゼスH
エクセリオンH
エレベーターアクションH
おにゃんこTOWNV
オバケのQ太郎 ワンワンパニックV
カラテカV
ギャラガH
ギャラクシアンH
キン肉マン マッスルタッグマッチV
クルクルランドH
ゲイモスH
けっきょく南極大冒険H
ゴルフV
サッカーH
サーカスチャーリーV
ジッピーレースV
ジャイロV
ジャイロダインV
ジャウストV
スカイデストロイヤーH
スクーンV
スターゲイトV
スターフォースV
スターラスターH
スパルタンXV
スペランカーV
スペースインベーダーV
スーパーアラビアンH
スーパーダイナミックバトミントンV
スーパーマリオブラザーズV
セクロスV
ゼビウスH
ソンソンH
ダウボーイV
タッグチームプロレスリングH
ダックハントV
ちゃっくんぽっぷH
チャレンジャーV
チャンピオンシップロードランナーV
ディグダグH
ディグダグⅡV
テグザーH
テニスV
デビルワールドH
ドアドアV
ドルアーガの塔V
ドンキーコングV
ドンキーコング3V
ドンキーコングJr.V
ドンキーコングJr.の算数遊びV
ナッツ&ミルクH
ハイドライドスペシャルH
バイナリィランドH
ハイパーオリンピックV
ハイパースポーツV
パチコンH
パックマンH
パックランドV
バトルシティーH
バルトロンV
バルーンファイトV
バンゲリングベイV
バーガータイムH
ピンボールH
フィールドコンバットV
フォーメーションZH
フラッピーV
ブロックH
フロントラインH
プーヤンV
ぺんぎんくんWARSV
ベースボールH
ボコスカウォーズV
ポパイV
ポパイの英語遊びV
ボンバーマンV
ホーガンズアレイH
ポートピア連続殺人事件V
マグマックスH
マッハライダーH
マッピーV
マリオブラザーズV
ミリピート 巨大昆虫の逆襲H
ルナーボールV
ルート16ターボH
レッキングクルーH
ロットロットH
ロードファイターH
ロードランナーV
ワイルドガンマンV
ワープマンH
囲碁指南H
囲碁名鑑?
五目ならべ 連珠V
高機動戦闘メカヴォルガードⅡV
超時空要塞マクロスV
頭脳戦艦ガルH
忍者くん 魔城の冒険V
忍者ハットリくん 忍者は修行でござるの巻?
本将棋 内藤九段将棋秘伝H
麻雀V

創世機ファミーはMAPPER0のソフトしか吸い出ない。他のマッパーだと正常に動作しない or 動作はするがキャラクタ表示がおかしい等の現象が起こる。
ファミコンデータベース検索からMAPPER0のものを抜き出した。

ファミー用ツール

ROM→QD for 256K+64K

創世機ファミーの付属品。このディスクカードでカートリッジ内容をディスクカードに吸い出すことが出来る。
ちなみに256K+64Kはコンシューマゲーム機にありがちなビット表記(バイト表記に直すと32K+8K)
最初の256Kbitがプログラム領域の吸い出し最大サイズで、64Kbitがキャラクタ領域の吸い出し最大サイズになっている。

スロープラス for QD

創世機ファミーの別売品。ディスクカードのゲーム速度を8段階の切り替えで遅くすることが出来る。
主に反射神経を要するゲームで使用するが、ほとんど使うことはなかった。

スロープラス for ROM→QD

創世機ファミーの別売品。カートリッジからディスクカードに吸い出したゲームの速度を遅くすることが出来る。
上記「スロープラス for QD」の「ROM→QD」版。トンカチエディタで無敵化など改造できるので意味の無いツールである。

B.B RAMプラス

創世機ファミーの別売品。カートリッジのバックアップデータ(SRAM領域)をディスクカードに保存するツール。
これはかなり重宝した。全てのゲームに対応していたかどうかは不明だが、少なくとも自分が持っているゲームは全部対応していたような気がする。

アイツーが出していた、他のツール

トンカチ エディター

ディスクシステムのコードを逆アセンブルしてコード書き換えが出来るソフト。ファミー専用ツールではなくディスクシステムのゲーム全般に使用可能。

■自力で改造する時によく使った手
・ストア命令で格納する値を変える(ex.0xffで残機255)
・デクリメントしている処理をNOP(残機減らない)

■テトリスゲーセン仕様(キャラクタ化け)
ファミコン版テトリスは25ライン消すとステージクリアとなるステージモードのみ存在し、アーケード版のような持久モードは存在していない。
前述の「テトリスゲーセン仕様(キャラクタ化け)」は、ステージクリア処理に飛ばないようにし、落下速度だけ上げるように改造したものである。
適当に書き換えたらイメージ通りに動いた偶然の産物。
キャラクタが化けて表示されてしまうのは、
・キャラクタデータがディスクに全部入りきらない(ファミーは8kBまで対応なのにテトリスは32kB使用している)
・MAPPER3だった(ファミーはMAPPER0のみ対応)
以上の2点が原因だったようだ。

子育てゴッコ

ディスクシステムのディスクコピーソフト。
数あるディスクバックアップソフトの中でこれが最強だと評判でした。
子育てゴッコ自身のコピーは出来なく、コピー失敗となる。
その失敗ディスクを起動させるとミニゲームが遊べた。
子育てゴッコの開発元であるアイ・ツーでは、ディスクシステム2台をケーブルでつなげて(カセットテープのダビングの様な感じで)アナログ的に丸ごとコピーするツールを販売していました。(子育てゴッコ ハード版)
これがあればどんなディスクカードでもコピー出来たそうです。
ただしアナログコピーなので、コピーを重ねる毎にデータが劣化していき何世代目かで読み込めなくなります。

※バックアップ活用テクニックに同等品の作成方法が載っている。

創世機ファミー関連 ツール類
左 上から「スロープラス for QD」、「スロープラス for ROM→QD」、「B.B RAMプラス」、「ROM→QD for 256K+64K」
右 上から「トンカチ エディター」、「子育てゴッコ」 (c)アイツー
パッケージは、かさばるので全て捨ててしまいました

所有していないので詳しくは書けない、アイツー製の他ツール

ジンゴロー

ディスクシステムのゲームのゲームキャラクターを編集出来る。
(買った記憶がうっすらとあるが、使った記憶が無いし探しても見つからないのです。つらいのです。せつねいのです。)

ホクサイ

ディスクシステムのゲームのグラフィックを編集出来る。

アイツーDiskBasicジェネレータキット

ディスクシステムのファミリーBASIC。

IラインPC

PC-88シリーズ、PC-98シリーズで作成したプログラムをディスクシステムのディスクへ転送することが出来る。

コダカラくん

ディスクシステムのディスクデータをPC-98へ転送が出来る。

コピー関係 思い出話(ファミコン編)

最初に買ったハードはファミコン+DISC SYSTEMの組み合わせ。
当時はMEGA DriveやPC ENGINEが発売されていたが、あえてファミコンを選んだ。
何故発売されてからかなり経つ時代遅れなファミコンにしたのかというと、「バックアップ活用テクニック」とか「Hacker」あたりで知った「創世機ファミー」(以降ファミー)というファミコンの開発機の存在が大きかったからなのである。

ファミーは吸い出しメディアにDISC SYSTEMのディスクを採用していて、当時発売されていたツール「ファミリーエース」などの「専用EEPROMカードリッジにバックアップ♪」という「コピーという背徳的な行為が出来ればいいんだ!」的なものよりかは考えられて作られていました。
ファミリーエースは空きROM2300円とかしてたし。コピーが出来るだけだし。

・・・つーことでファミーを購入することに決定。アイツーのある秋葉原まで買いに行きました。
今では秋葉原のあちこちに店を出しているアイツーですが、当時は秋葉原駅の東南にあるビルの2階に1店舗あるだけです。
お店の雰囲気は普通のゲームソフト販売店で、ファミー関連のツールが置いてあるレジ下のショーケースだけが唯一一般のお店とは異なる所。ファミーの開発を行っていた電脳ウルフの作業場のスペースはありませんでした。

ファミーの購入ついでに秋葉原を童子の様にうろついていたらメッセサンオーでDISC SYSTEM用ブランクディスクが1枚単価130円くらいのダイソー的価格で売っていたのをみかけ、まとめて購入。

品質は最悪だったです
画像を見てもらえればわかる通り正規ディスクとはまるで違うので店頭にある書き換え機での書き換えは出来ません。書き換え時に一発でニセモノと判ってしまいます。

ファミコン本体とディスクシステムも中古品を購入して、みんなとは一世代遅れたファミコンライフをエンジョイしてました。

改造コードで一番印象に残っているのは、トンカチエディタに改造コードが載っていたディスク版「ザナック」の無敵改造。おかげでザナックはノーミスクリアする腕前まで上がりました。(電波新聞社 XE1-PRO + X-F1 使用)

補遺

・創世機ファミーやトンカチエディタに付属していた説明書は行方不明。見つかり次第紹介する。
・「トンカチニュース」という改造コード集冊子もVOL.5くらいまでは購入していたが見つからない。
(捨ててはいないので部屋のどこかにあるはず。これも見つかり次第紹介する予定)
「ファミリーコンピュータ・ディスクシステム」のゲームソフト書き換えサービスは、2003年9月30日に終了している。


  1. SHVCOSAKI より:

    ROM→QD for 256K+64K などのディスクはまだ持っているのでしょうか?
    持っていればコピーしてくれないでしょうか?
    お願いします。

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