世界残酷物語

2006/02/25   -映像

世界残酷物語 世界残酷物語パンフレット
ジャケット / パンフレット

1962年製作。ヤコペッティ監督の元祖MONDO映画です。
この手の作品がモンド映画と呼ばれるようになったのは、この作品の原題が「MONDO CANE」(犬の世界)だからなのは有名ですね。

【原題】MONDO CANE
【製作年】1962年イタリア・チネリス作品
【制作】グァルティエロ・ヤコペッティ、パオロ・カバラ、フランコ・プロスペリ
【監督】グァルティエロ・ヤコペッティ(Gualtiero Jacopetti)
【撮影】アントニオ・クリマーティ(Antonio Chrimarti)、ベニト・フラッタリ(Benito Flatteri)
【音楽】リズ・オルトラーニ(Riz Ortolani)、ニーノ・オリビエロ(Nino Oliviero)
【編集・解説】グァルティエロ・ヤコペッティ
【日本語語り手】小沢栄太郎
【発売】東映株式会社
【日本版製作】東映ビデオ株式会社
【時間】91分
【値段】12800円

鬼才ヤコペッッティ監督が初めて暴いた恐るべき残酷!
美しい主題歌「モア」に乗せて、目を覆うショックと戦慄が走る!
世界各地で見られる驚異の風習や現実をナマナマしくカメラでとらえた迫真のドキュメンタリー。公開と同時に全世界で賛否両論の激しい渦を巻き起こし、空前の大ヒットを記録。ヤコペッティ監督の名はこの1作で世界に響き渡り、その後の“残酷もの”のハシリとなった作品だ。数百匹の豚の惨殺場面を始め、牛の首を一刀のもとに切り落とすグルカ族など、思わず目を覆うショックの連続。それらの場面とは対照的な美しい主題化「モア」は全世界で大ヒットした。

内容

●ルドルフ・バレンチノの肖像の除幕式
いまから四十年ほど前、世界中の映画ファンを熱狂させたバレンチノはここ南イタリア、カステラネタの出身です。今日はその肖像の除幕式。バレンチノを気取る町の男たちが押すな押すなの大盛況・・・・・・。
●ニューヨークのロッサノ・ブラッツィ
ところで、バレンチノの後継者はロッサノ・ブラッツィ。アメリカ女性たちの間では人気はたいへんなものです。サインどころか、着ているものをひきちぎってしまう有様です。
●南洋土着民族のボーイハント
女性が男性を追いかける習慣は、ここにもありました。ニューギニアの東、トロブリアント諸島キリウィナでは、一夫一婦制はどこふく風。女性たちは総がかりで男を手当たり次第ものにしてしまいます。
●文明国でのマン・ハント
世界最高の観光地といわれる南フランスのカンヌでもルールこそ違え、マン・ハントは堂々と行われています。
●豚に人間の乳を与える未開人
ニューギニアの中心部に住むキンブ族は、親をなくした子豚を養うために、人間の乳を与えます。そのおかげで、人間の子供が殺されてしまうとは、何と残酷な・・・・・・。
●五年に一度の肉食祭り
畑ひとつ持たない彼らは、こうして飼いたくわえた豚を、五年に一度の祭りに、お腹がはりさけるほどむさぼり食べます。数百頭の豚の凄惨な屠殺劇は私たちの眼を見はらせます。
●食用の犬
ところが所かわれば品かわる。台湾の台北では犬専門のレストランで、人々が犬の肉に舌つづみをうってます。どの犬を食べるかは客の好み。チャオチャオと呼ばれる黒いむく犬が特に人気があるようです。
●染めわけられるヒヨコ
ローマでは復活祭用におびただしい数のヒヨコが染料の風呂につけられます。見ごとな色どりのヒナができ上がるまでに、実にその七〇パーセントが可憐な命を落としてしまいます。
●鷲鳥の肝臓を大きくするための特別食
フランスのストラスブールはフランス人の好物レバー・ペーストの産地です。鷲鳥の肝臓を大きくするための特別食をむりやり胃の中に流しこむのです。
●ビールを飲む牛
日本の松坂は世界一おいしい牛肉の産地ですが、ここでは、牛にビールを毎日六リットルも飲ませ、一日に八時間もマッサージをします。
●肥った女性が美人という未開社会
ビスマルク群島のタバル島では美人の標準はまず肥っていることです。ここでは肥らせるためにはビールならぬタピオカが用いられます。檻の中のミス・タバルは体重百二十キロになるまで出られません。
●やせるための全身美容室ビック・タニー
これにひきかえ、アメリカ女性にとって最大の敵は肥ること。必死にやせようとここロサンゼルスの美容室にかよう女性たちの表情は真剣そのものです。
●食糧難の香港
ここ香港では肥ることは容易ではありません。青トカゲ、ワニ、ベビ(ママ)、カメ、カエルなど食物の種類は少く(ママ)ありませんが、お値段の方も相当なものです。
●高級ゲテモノ・レストラン
ニューヨークには世界で一番高くて、一番風変りなレストラン“コロニー”があります。メニューは蟻のフライ、油虫のソーセージ、蝶の卵、ウジ虫のグラタンなど多種多様です。
●蛇を常食するマライ人
シンガポールでは蛇が常食ですが、それだけに、目方、長さ、色、など、選択にはなかなか慎重です。
●蛇を首にかけてねり歩くサン・ドメニコ祭
イタリアのアブルッツィ地方では蛇は昔から平和の象徴です。コクッロの村ではサン・ドメニコの祭の日に、おみこしがわりにかつぐ聖人像のあとから、信者たちはてんでに蛇をもってねり歩きます。
●足に血を流す奇妙な祭りバッティエンティ
イタリアの南端カラブリア半島では、キリストの受難にちなんで、脚を血だらけにして街中をかけまわるバッティエンティという奇妙な祭りが行われています。
●少女ばかりの水難救助隊
この少女たちは十六才から二十才まで。シドニーの大通りを行進する彼女たちは海で溺れた者を救い出す救助隊です。今日はその創立十周年。救助の模範訓練が盛大に行われます。
●放射能の犠牲となった動物たち
ビキニの核実験が動物たちに与えた犠牲ははかり知れません。海上に群をなしている蝶の死骸、爆発をおそれて地中にもぐる鳥、汚染した海をきらって陸に上がってしまった魚。決してかえることのない海鳥の卵。放射能のおかげで本能的な方向感覚を破壊され、海へ帰れなくなってしまった海亀など、ビキニの海は悲惨なドラマの舞台です。
●海底の墓地
マライの原住民は死んだ人を海に投げます。それが最高の葬式だと信じているのです。鮫が人間の肉の味を覚えたのは、そのためだといわれます。
●危険な鮫漁と鮫への復讐
マライの漁師たちは、中国料理のフカのヒレをとるために危険な鮫漁をしています。そのために、手や足を喰いちぎられる人はあとをたちません。片輪になった人たちは陸上にのこってヒレを干します。犠牲者が出ると、人々はすぐにとらえた鮫に口に毒ウニを押しこむのです。鮫はそのため、一週間も苦んで(ママ)死んでしまいます。これが彼らの復讐なのです。
●カプチン修道会の墓地
ガイコツが見ごとな装飾を形づくっているローマのカプチン修道会の墓地。今ではここは博物館になっています。
●無名の骨を守る赤頭巾教団
ローマ、テベレ河の中洲にある赤頭巾教団の墓地は三百年以上も前に疫病の流行で死んだ無名の人々の死体を埋葬したもので、今でも彼らはその骨を大切に守り続けているのです。
●ドイツの酔っぱらい天国
ネオン輝くハンブルグ。ここはビールの泡に浮かぶ酔っぱらい天国。老若男女、てんでに、“生きる歓び”にひたっているようです。
●男性の全身美容“東京温泉”
東京温泉の温泉ドック。二日酔いを直したり、肥りすぎを防ぐ、さまざまな全身美容が行われています。
●中国人の葬式
一風かわっているのが、中国人のお葬式。これはマカオのお寺で行われている中国人のお金持の葬式です。
●恐るべき事実“死の家”
生きる望みのない瀕死の病人が死んでいくところ。それがシンガポールの“死の家”です。やっかい者は死んでもらうに限るという中国人のドライな考え方なのです。道ひとつへだてたところでは、親類縁者が葬式の準備を万端ととのえて死ぬのをまちわびています。
●自動車の墓地
ロサンゼルス郊外にある自動車の墓地。何千という自動車が片っぱしから破壊され、見るかげもなく押しつぶされては処分されるのです。
●スクラップ自動車のアート・ギャラリー
いまや前衛美術は花かざり。スクラップになった自動車の残骸が、題して「車の精神」。お値段は十万ドルだそうです。
●美女の肌でえがく前衛絵画
美女の肌にブルーの絵具をぬって、大きなカンパスに身をすりよせる。いうなれば人間絵筆。これがパリに住むチェコの前衛絵画イブ・クラインの制作ぶりです。
●“夢の島”にロマンスを求める観光団
ハワイは“夢の島”。アメリカから三千人の観光団が着きました。十日間の日程で費用は一人百五十万円。その分だけは楽しもうと、彼らは懸命にフラを踊ります。
●牛の首を切るグルガ族の祭り
勇猛をもって鳴るグルガ族の祭りです。彼らはネパールの山岳民族ですが、百五十年ほど前からイギリスの傭兵となっているのです。このシンガポールの連隊では昔からの習慣で牛の首切りが行われます。
●町ぐるみの闘牛フォルカーダ
ポルトガルのビラフランカではフォルカーダと呼ばれる町ぐるみの闘牛を楽しんでいます。この日の死傷者は二十二人に及びました。
●世界一未開な種族“穴居人”
ニューギニアの奥地ゴロカ地方の山々にはいまだに棍棒を唯一の武器としている先史時代のような未開種族“穴居人”がいます。これは望遠レンズで撮影した貴重な記録です。
●キリスト教文明のさいはて
穴居人のいるところから八十キロほどのところにはカソリックの宣教師がいます。これこそキリスト教文明のさいはての地といえましょう。
●未開人の信仰“カーゴ・カルト”
ニューギニアのポート・モスレビーから香港に向かう空路があり、日に十台以上もの飛行機が往復しています。この空路にそっていたるところに、“カーゴ・カルト”すなわち飛行機崇拝の祈祷所ができました。山の上に形ばかりの竹でつくった飛行機が置かれています。飛行機は天国からつかわされた鳥だと信じている原住民は、その竹の模型につられてその飛行機がここに着陸しないかと楽しみに待っているのです。


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